日本市場向けにMicrosoft広告を活用する際、「カスタマーマッチ」は非常に強力なターゲティング手法です。この記事では、カスタマーマッチの概要から、データアップロードの手順、実際の活用事例までわかりやすく解説します。
目次
カスタマーマッチとは?
カスタマーマッチとは、広告主が保有する顧客データ(メールアドレス)をMicrosoft広告にアップロードし、既存顧客に広告を配信する機能で、ブランドの認知度を高めたり、コンバージョンを増加させることが期待できます。
または、カスタマーマッチリストを除外として使用し、潜在的な新規顧客とのみをターゲティングすることもできます。
主な特徴:
- 自社の顧客リストを活用して、精度の高いターゲティングが可能
- Microsoft広告ネットワークを対象とする場合、少なくとも 300 人のアクティブなメール ユーザーが必要
- Google広告の「カスタマーマッチ」と同様の仕組みで、Microsoft広告でも利用可能
カスタマーマッチデータのアップロード手順
以下の手順で、顧客データをMicrosoft広告にアップロードできます。
- Microsoft広告アカウントにログイン
- 「オーディエンス」に移動
- 「カスタマーリスト」を選択し、「新しいリストを作成」
- CSV形式でメールアドレスなどのデータをアップロード
- リスト名を設定し、保存
活用事例:日本市場でのカスタマーマッチ成功例
①【再購入促進】アウトドア用品ECサイト
- 顧客リストの内容:過去3ヶ月以内に購入履歴があるユーザー(メールアドレス)
- 広告の目的:新商品の案内(例:新型ロッドや防水バッグ)
- 配信方法:Microsoft広告の検索広告+ネイティブ広告で、既存購入者にのみ表示
- メリット:
- 顧客の関心度が高く、CTR・CVRが高い
- 顧客維持率の向上に貢献
- 補足:カスタマーマッチを使用することで、広告費を既存顧客に集中できる
②【会員復帰促進】オンライン学習サービス
- 顧客リストの内容:過去に退会したユーザー、無料体験のみ利用したユーザー
- 広告の目的:期間限定キャンペーンで再登録を促す
- 配信方法:検索広告で「英語学習」「TOEIC対策」などの関連キーワードに連動
- メリット:
- 既にサービスを知っているユーザーなので、説明不要
- 再入会率が高く、CPAが安定
- 補足:リストのセグメント化(退会理由別など)でさらに精度向上
③【BtoBリードナーチャリング】ITソリューション企業
- 顧客リストの内容:展示会やウェビナーで獲得した企業担当者のメールアドレス
- 広告の目的:資料請求や無料トライアルへの誘導
- 配信方法:Microsoft広告+LinkedIn広告(同一リストを活用)
- メリット:
- すでに接点のある見込み顧客に絞って配信
- 営業部門との連携で商談化率が向上
- 補足:LinkedIn連携により、企業属性での絞り込みも可能
まとめ:カスタマーマッチは日本市場攻略の鍵
Microsoft広告の「カスタマーマッチ」は、自社で保有する顧客情報を活用することで効率的に成果を上げられるターゲティング手法です。日本市場向けの広告配信においては、信頼性の高い顧客リストを活用することで、再購入促進や会員復帰、新規リード獲得など、目的に応じた戦略的な配信が可能になりますので、ぜひ活用を検討してみてください。
- 自社の顧客リストを活用して、精度の高いターゲティングが可能
- 有効化のために最低300名のユーザーリストが必要
- 顧客のメールアドレスをMicrosoft広告にアップロードすることで使用可能