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【2025年新機能】インプレッションベースのリマーケティングとは?広告閲覧者をリスト化する新しいアプローチ

最近使用が可能になった新機能「インプレッションベースのリマーケティング」はご存じでしょうか。

Microsoft広告では、従来の「サイト訪問者ベース」のリマーケティングに加え、広告を閲覧しただけのユーザーにもアプローチできる「インプレッションベースのリマーケティング」が利用可能です。

この記事では、インプレッションベースのリマーケティングの仕組み、活用方法、注意点について、初心者にもわかりやすく解説します。

目次

インプレッションベースのリマーケティングとは?

インプレッションベースのリマーケティングとは、Microsoft広告ネットワーク上で広告を閲覧したユーザーを対象に、再度広告を配信する手法です。

従来のリマーケティングでは、UETタグを通じてサイト訪問履歴をもとにリストを作成しますが、インプレッションベースでは広告の表示履歴のみでリストが生成されます。

主な特徴

  • 広告をクリックしていないユーザーにもリーチ可能
  • UETタグなしでもリスト作成が可能
  • ブランド認知向上に効果的
  • 最大20のキャンペーンまたは広告グループからリスト生成可能

通常のリマーケティングとの違い

比較項目通常のリマーケティングインプレッションベース
リスト作成条件サイト訪問履歴広告閲覧履歴
UETタグ必須不要
リーチ対象サイト訪問者広告閲覧者
使用可能なキャンペーン全てのキャンペーン全てのキャンペーン(※条件あり)
またはオーディエンスキャンペーン
有効化条件リストサイズ300以上で有効化リストサイズが1000以上で有効

インプレッションベースのリマーケティングに類似した機能は、Google広告には存在しますが、Yahoo広告には現時点では存在しないようです。それぞれの状況を以下に整理します。

他広告媒体との比較

Google広告:類似機能あり

Google広告では、「YouTube視聴者リスト」や「ディスプレイ広告のインプレッションベースのリスト」を活用することで、広告を閲覧しただけのユーザーに対してリマーケティングが可能です。

主な機能と条件

  • YouTube広告を視聴したユーザーを対象にリスト化可能(視聴時間やインタラクションに応じて)
  • Googleディスプレイネットワーク(GDN)で広告を表示したユーザーを対象にリスト化可能
  • 一部のケースでは「広告インプレッションのみ」でリスト化が可能(ただし、CookieやIDベースのトラッキングが前提)

Youtube視聴ユーザーをリスト化できるのは独自の機能ですね。一方で、検索キャンペーンからリストを生成することはできそうにないので、その点はMicrosoft広告独自の機能と言えそうです。

Yahoo広告:現時点では未対応

Yahoo広告では、サイトリターゲティング(訪問者ベース)が主流であり、広告インプレッションのみでリスト化する機能は提供されていません。

現状の仕様

  • 広告閲覧者のみを対象としたリスト作成は不可
  • サイト訪問履歴に基づくリターゲティングは可能(タグ設置が必要)
  • RLSA(検索広告向けリターゲティング)など高度なターゲティングは可能

通常のリマーケティングリストはありますが、インプレッションベースのリスト生成機能はないようです。

リストの作成方法

Microsoft広告の管理画面から、以下の手順でインプレッションベースのリマーケティングリストを作成できます。

  1. 左メニューから「ツール」→「オーディエンス」を選択
  2. 「作成」をクリック
  3. リスト名を入力し、「種類」で「インプレッションベースのリマーケティング」を選択
  4. 最大20のキャンペーンまたは広告グループを選択
  5. メンバーシップ期間(最大30日)を設定
  6. 必要に応じて説明文を入力
  7. リストの共有範囲を選択(現在のアカウントまたはマネージャーアカウント配下の全アカウント)
  8. 「保存」をクリック

※リストは自動更新され、ユーザー数が1000を超えると有効化されます。

リマーケティングリストは別途キャンペーンに適用しないと使用されません。当初はパフォーマンスをモニタリングするために「入札単価のみ」で「入札単価0%」で設定するとよいでしょう。

使用上の注意点

上記はMicrosoft広告ヘルプページの留意事項ですが、理解できますか。私はどうしても理解できませんでした。自動翻訳機能によるものかと思いますが、Microsoft広告ヘルプページの説明は難解です。

適用可能なキャンペーンの条件

  • リストがオーディエンスキャンペーンを経由して生成された場合 → すべてのキャンペーンで使用可能
  • リストがオーディエンスキャンペーンを経由していない場合 → オーディエンスキャンペーンでのみ使用可能

この仕様により、リストの生成元によって使用可能なキャンペーンが制限されるため、設計段階での戦略が重要です。

活用シナリオ

ブランド認知向上

広告を閲覧したがクリックしなかったユーザーに再度アプローチすることで、ブランドの印象を強化できます。

活用シナリオの一つとして、指名キャンペーンの上部インプレッションシェア90%以上の広告からインプレッションベースのリマケリストを生成すると、より関心の高いユーザーをリスト化できるかもしれません。

プレミアムキャンペーンの補完

動画広告やストリーミング広告など、クリック率が低いが視認性の高いキャンペーンにおいて、インプレッションベースのリマーケティングは非常に有効です。

まとめ

インプレッションベースのリマーケティングは、UETタグ不要で広告閲覧者にリーチできる柔軟な手法です。特にブランド認知やプレミアムキャンペーンとの相性が良く、従来のリマーケティングでは届かなかった層へのアプローチが可能になります。

重要事項まとめ

  • UETタグなしで広告を閲覧したユーザーをリスト化可能
  • リストがオーディエンスキャンペーンを経由して生成された場合 → すべてのキャンペーンで使用可能
  • リストがオーディエンスキャンペーンを経由していない場合 → オーディエンスキャンペーンでのみ使用可能
  • リストサイズが1000以上で有効化
  • 最大20のキャンペーン/広告グループからリスト生成可能

インプレッションベースのリマーケティング: 広告を閲覧したユーザーにリーチする

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この記事を書いた人

広告運用コンサルタントとしての実務経験をもとに、マイクロソフト広告の配信パフォーマンス改善に特化したブログを配信。広告運用の「なぜ?」を解きほぐす現場目線のリアルなノウハウを届けます。

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