Microsoft広告の進化とCopilotの登場
Microsoft広告は、検索連動型広告だけでなく、AIアシスタント「Copilot」の回答ページにも広告を表示できるようになりました。これは、日本市場の広告主や広告代理店にとって、新しいユーザーにリーチすることができる新たな選択肢となるでしょう。本記事ではCopilot広告の概要をお伝えします。
Copilot広告とは?
Copilotは、ユーザーの質問に対してAIが自然言語で回答するインターフェースです。従来の検索結果とは異なり、会話形式で情報が提示されるため、ユーザーの関心が高まった状態で広告が表示されます。
特徴:
- 回答は自然言語で表示され、ユーザーの質問に直接対応
- 広告は回答の下部やサイドに表示される
- ユーザーの意図が明確なため、広告の関連性が高い
Microsoftは、Copilotの回答に広告意図の介入はないとしており、Copilotの回答面に直接広告を含めることはできない仕様となっています。
Copilot広告のために特別な設定は必要なく、対象となるキャンペーンと広告は自動的にCopilot広告として配信されます。一方で、Copilot広告の配信除外を設定することはできません。
Copilot広告の配置例
Copilotに対して送付した質問に対して、Copilotが複数の選択肢を提示し、その下に関連する広告が表示されます。

対象キャンペーンと広告の種類
- 検索キャンペーン
- マルチメディア広告
- ロゴ表示オプションを含むレスポンシブ広告
- ロゴ表示オプションを含む動的検索広告
- ショッピングキャンペーン
- 商品広告
- パフォーマンス最大化キャンペーン
- 商品広告
- 検索配信面に配信される検索広告
Copilot広告の利点
- 高いエンゲージメント:質問文脈に沿った広告表示で、クリック率が向上
- 新しい配信面:検索広告とは異なる文脈での露出が可能
- Microsoft広告の一元管理:既存のキャンペーン設定と併用できる
Copilot広告を最適化する方法
Copilot広告を配信ボリュームを増加させるには、上記対象キャンペーンを積極的に運用することです。その中でも、パフォーマンス最大化キャンペーンの活用することがより推奨されています。
一方で、パフォーマンス最大化キャンペーンのパフォーマンスはいまいちと感じる広告主は少なくないでしょう。
そんな時は、下記選択肢をお勧めします。
1 マルチメディア広告の活用
マルチメディア広告は検索キャンペーンの検索広告の一つです。大きな画面を伴って広告を配信することで比較的良好な配信パフォーマンスを得ることができます。
2 部分一致の活用
Copilotで検索を行うユーザーは、通常の検索クエリ形式ではなく、文章形式でCopilotに質問するでしょう。つまり完全一致やフレーズ一致では、文章形式の検索クエリをカバーすることができないため、Copilot広告では最も拡張性の高い部分一致を使用することが推奨されます。
まとめ
Copilot広告は、AIによる自然な回答ページに広告を表示できる新しい配信面です。日本市場の広告主・代理店にとって、ユーザーの関心が高まった瞬間に訴求できる貴重な機会となります。Microsoft広告を通じてCopilot広告の利点を最大限活用しましょう。
重要事項:
1 Copilotの回答面に広告を配信することができる
2 検索キャンペーンのマルチメディア広告や動的検索広告、ショッピングキャンペーンなどが対象
3 パフォーマンス最大化キャンペーンの活用を躊躇する場合は、マルチメディア広告や部分一致の活用をお勧め

