Microsoft 広告は2025年2月、Performance Max(PMax)キャンペーンを中心に、広告運用の精度と柔軟性を高める新機能を多数発表しました。日本市場向けに広告配信を行う個人広告主・広告代理店に向けて、実践的なポイントをわかりやすく解説します。
目次
PMaxキャンペーンに新機能が続々登場
- LinkedInプロフィールターゲティング(パイロット提供) 米国・カナダ・英国・豪州・フランス・ドイツの広告主向けに、LinkedInの企業・業種・職種データをオーディエンス信号として活用可能に。
- オーディエンス別レポート強化 管理画面でオーディエンスセグメントごとの成果分析が可能に。今後は「反応の良いアセット」などの詳細レポートも追加予定。
- コンバージョン値ルールの導入 地域やデバイスなどの条件に応じて、リアルタイムでコンバージョン値を調整可能。自動入札の精度が向上。
- 新規顧客獲得目標(パイロット) 新規顧客に対して入札強化、または新規顧客のみをターゲティングする設定が可能に。
Smartショッピング広告がPMaxへ完全移行
- 2025年1月末で移行完了 すべてのSmartショッピング広告がPMaxへ自動アップグレード。通知はメールで配信済み。
- DSA(動的検索広告)もPMaxへ移行可能に オーディエンスキャンペーンは管理画面から簡単にアップグレード可能。平均24%のコンバージョン増加が報告されており、CPAやROASも安定。
検索広告に「一括地域ターゲティング」機能追加
- 新規キャンペーン作成時に対応 管理画面で複数地域を一括設定可能。既存キャンペーンには未対応。
- 作業効率が大幅に向上 地域別ターゲティングの設定時間を短縮し、より戦略的な配信が可能に。
インプレッションベースのリマーケティングがグローバル展開
- 中国を含む全市場で利用可能に Microsoft 広告独自のリマーケティング手法が、日本を含むすべての地域で利用可能に。
- Editorでも管理可能に Microsoft 広告 Editorで一括管理・編集が可能。ネットワーク全体にわたるオーディエンスアプローチが実現。
オーディエンス広告に「マルチフォーマットキャンペーン」登場
- ネイティブ・ディスプレイ・動画広告を1つのキャンペーンで管理 同一予算・ターゲティングで複数フォーマットを運用可能。管理画面での操作も簡単。
- 柔軟性と一貫性を両立 必要に応じてフォーマット別に分割運用も可能。
ディスプレイ・動画広告に「インプレッション追跡機能」対応
- 第三者トラッキングツールとの連携が可能に これまでネイティブ広告のみ対応だったインプレッション追跡が、ディスプレイ・動画広告にも拡張。
- 広告効果測定の精度向上 外部ツールでのパフォーマンス分析がより詳細に。
PMaxの進化が広告運用の中心に
今回のアップデートは、PMaxのターゲティング・レポート・入札戦略の強化を軸に、オーディエンス広告や検索広告の効率化も進んでいます。日本市場での成果改善には、これらの機能を積極的に活用することが重要です。
