日本市場向けにMicrosoft広告を活用する個人広告主・広告代理店の皆様へ。この記事では、広告配信に必要な「料金体系」について、前払い・後払いの違いや支払い方法をわかりやすく解説します。
目次
前払いと後払いの違いとは?
Microsoft広告では、広告費の支払い方法として「前払い」と「後払い」の2種類があります。それぞれの特徴を理解して、運用スタイルに合った方法を選びましょう。
前払い:広告費を事前にチャージする方式
前払いは、広告配信前にアカウントへ資金をチャージする仕組みです。チャージされた金額の範囲内で広告が配信されます。
- 支払い方法は「クレジットカード」または「銀行振り込み」
- チャージ残高が不足すると広告配信が停止
- 入金額は任意の金額を選択することができます
- 小規模運用や予算管理を重視する方におすすめ
後払い:広告配信後に請求される方式
後払いは、広告配信後に発生した費用をまとめて支払う仕組みです。以下の2つの方法があります。
ロリポップ後払いの選択肢
① 後払い限度額
あらかじめ設定された「後払い限度額」に達すると、請求処理が行われます。
- クレジットカードでの自動決済が基本
- 限度額はアカウントの利用状況に応じて変動する(当初は5000円、次に10000円)
- 請求タイミングは限度額到達時または月末
- 各限度額に3回到達したタイミングで次の限度額に引き上げ
② 月次請求書払い
法人向けに提供される請求書払いです。月末締めで請求書が発行され、翌月に銀行振込で支払います。
- 利用にはMicrosoftの審査と承認が必要
- 一定の広告費実績や法人情報の登録が条件
- 広告代理店や中〜大規模運用に適した方式
月次請求書払いを利用するための条件
Microsoft広告で「月次請求書払い」を利用するには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
1. 登録された法人
- 少なくとも1年間、正式に登録された法人広告主である必要があります。
- 個人事業主や新設法人は対象外となる場合があります。
2. 過去の請求書をすべて支払い済み
- これまでに発行された「後払い限度額方式」の請求書をすべて期日内に支払っていることが条件です。
3. 支払いの取消し)
- クレジットカードなどで複数の支払いトラブル(紛争・取消し)が発生している場合は、審査に通らない可能性があります。
4. 広告主の本人確認(AIV)に合格
- 少なくとも1つのアカウントが「広告主の本人確認(Advertiser Identity Verification)」に合格している必要があります。
- AIVは、広告主の身元確認プロセスです。
5. アカウントを1年間維持
- Microsoft Advertisingのアカウントが、少なくとも1年間「良好な状態」で運用されていること、つまり、ポリシー違反やアカウント停止されていない必要があります。
6. 広告費の利用実績
- 過去12か月間に、月平均2,000米ドル以上の広告費を使用していること
運用スタイルに合わせて選択を
| 支払い方式 | 特徴 | おすすめ対象 |
|---|---|---|
| 前払い | 事前入金式。残高がなくなると停止 | 小規模運用、予算管理重視 |
| 後払い限度額 | クレカ自動決済。限度額到達で請求 | 中規模運用、柔軟な配信 |
| 月次請求書払い | 法人向け請求書払い。審査あり | 広告代理店、大規模運用 |
Microsoft広告の料金体系は、前払いと後払いを選択することができますが、後払いでの銀行振り込みは条件を満たす必要があり、アカウント開設直後に使用することはできません。運用規模や支払い管理の方針に合わせて、最適な方法を選びましょう。
